2008年6月30日 (月)

第8回の「CHANGE」について

 それにしても朝倉首相(木村拓哉)は自由に動き過ぎですね。ヒッチハイクで福岡の実家に帰るわ、シークレットサービス(大倉孝二)を振り切って車から駆け出すわ、普通ならあり得ませんが、こうもしないと物語が進んでいかないんでしょうね。

 合衆国大統領から「来夏にはキャンプ・デイヴィッドへ」のお誘いを貰うような「従米売国奴」神林官房長官(寺尾聡)が遂に馬脚を現し、朝倉首相に罷免されるかと思いきや「これからも一緒に」と言われた(或る意味戦略的態度をとる朝倉首相を前にした)神林の態度は、視聴者ご一同、一瞬「え?」と思われた事でしょう。あっさり握手するなんてあり得ない、と。

 しかし、どこまでも腹黒い政治屋は一枚上手でした。自ら「私は罷免されました」と会見し、朝倉首相に後ろ足で砂をかけたのです。

 とうとう神林を見限った美山秘書官(深津絵里)は、朝倉首相に「1分だけ時間を下さい」と言って、首相の肩を借りて泣き出します。つい、ウォン・カーウァイ監督の映画『天使の涙』のチャーリー・ヤンを思い出しました。

 人は、自分の理想を打ち砕かれて悔しいと泣くんです

 神林という中川秀直や野中広務を思わせる(政治家としての野心とは別の)権力欲にまみれた政治信条など何も無い男が、これからチーム朝倉に打ち砕かれるであろう展開をボクは現実のものにしたいと思います。

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2008年6月26日 (木)

CX「絶対彼氏」と唯物論

 実は、今期は珍しく「CHANGE」以外にもう一本のTVドラマを見ていました。それがフジテレビ系列火曜夜9時からの「絶対彼氏」でした。原作は渡瀬悠宇の少女漫画らしいのですが、例えば映画「A.I.」のような題材をどう描くのか見てみたくなったのです。

 ただ、これは最終回までは何も書けないな、と思っていました。どう終わるかによって、この作品全体への印象はガラリと変わるからです。

 で、24日に最終回。不覚にもボロ泣きしてしまいました。←バカ?

 ラストは期待した通りのものだったのです。それがドンピシャ過ぎたので、却って素直に泣けた、というのがボクの印象です。「絶対彼氏」なるロボットの天城ナイト(速水もこみち)は、購入者である井沢梨衣子(相武紗季)への愛を貫こうとするあまり既成プログラムを超え、とうとう機能停止してしまったのです。つまり、ロボットの死です。

 原作を含め、このような題材そのものが、ボクらやさらに若い世代の「生身の人間との恋愛はめんどくせぇ」という世相を反映している、とか何とかいう分析は結構です。

 それより、このドラマでは終盤に近付くほど、ナイトが人間らしくなっていき、また意外にも、もこみちがそれを巧く演じていたので、視聴率低迷でドラマが打ち切りになる事を「レガる」とまで言わしめたかつての「レガッタ」コンビである速水・相武を配するCXの無謀な態度にも関わらず、このドラマは高視聴率をはじき出していました。

 そしてラストカット。所謂「死」を迎えたナイトは元のケースに収められています。彼の手には、(見つけたのはナイトだが)梨衣子から貰った四葉のクローバーのお守り、その首には、梨衣子が編んで呉れたマフラーが巻かれています。開発者の並切(佐々木蔵之助)は最後に言います。「いい夢見ろよ」と。

 これはフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」以来のSFのテーマでしょうか。

 しかし、ボクはこの唯物論者、或いは不可知論者には恐らく意味不明であろう展開にこそ賞賛のスポットライトを当てたいのです。

 このロボットは機能停止したわけで、もはやただの物体です。唯物論では人間の死体も同様と考えます。即物的な表現とも言えましょう。安倍政権下では、柳沢伯夫厚労相が「女性は産む機械」と発言して問題視されましたが、あの人は唯物論者なだけです。だから悪気は一切無かったでしょう。

 ボクは唯物論や不可知論を否定したいのではなく、今日の日本社会が還元主義的になり過ぎているように思っていたので、こういうドラマは「古臭くて新鮮」だったのです。ナイトに思いを馳せた、いや、もう一度ナイトに会ってみたいと感じた女性は、その心を大切に現実社会でも生かしていって欲しいと思います。

 男のボクから見ても「きっとナイトはいいヤツだった」と思いを馳せる日々を今送っています。先日靖国神社を参拝した身として、今頃ナイトは梨衣子との楽しい想い出を振り返っているだろう、と思いたいのです。

 最後にもう一つ。並切は梨衣子にナイトの死を告げた時、彼の焼けこげたICチップ(CPU使わなかったの?)を手渡し、それがあり得ない異常であった事を指摘して「これが、あいつが一生懸命生きた証です」と言います。それはもうただの部品以上のものでしょう。

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2008年6月24日 (火)

第7回の「CHANGE」について

 23日の放送は、他のドラマが最終回に突入しているのを受けてか、15分拡大版でした。フジテレビのやる事は分かりませんね。放っておきましょう。

 さて、今回でズバリ判明しました。

 これまでの経緯はともかくとして、今回の神林官房長官(寺尾聡)のモデルは自民党の中川秀直です。

 あの内閣官房報償費(官房機密費)15億円の私的流用は、かつて中川秀直がやった事とされています。あの時は2億2,000万円が中川秀直の勝手に使われた、と内閣官房が当時の中川秀直による女性スキャンダル裁判で広島地裁に証拠を提出しています。(中川秀直は広島4区選出)

 そして、朝倉首相(木村拓哉)の提言による小児科医療対策を重点課題とした補正予算案に賛成すると言い出した小野田幹事長(中村敦夫)の派閥を破壊すべく、神林が所属議員をカネで買収し出すやり方は、自民党内の伝統的手法に過ぎませんが、あの朝倉倒閣工作に見覚えがありませんか?

 そうです。麻生太郎幹事長・与謝野馨官房長官クーデター説を流布して安倍晋三首相を叩き潰した中川秀直のやり方そのものです。

 中川秀直は森喜朗に頼み込んで安倍政権の党幹事長に就任したものの、平成19年2月には「閣僚は首相に向かって立って挨拶もしない。首相が入ってきても私語をやめない」と自ら安倍首相が莫迦にされていると吹聴し、時の話題となりました。塩崎恭久官房長官を呼びつけて文句を言うなどとは、一与党の幹事長の分際で何様だという話でしたが、メディア報道は中川秀直の主張に続いていくのです。

 そして、不用品を捨てるように安倍首相を捨てて幹事長を辞めた中川秀直に対し、メディア各社は「参議院議員選挙惨敗の責任を取った」と報じ、中川秀直の直後の黒い謀略を隠しました。

 このドラマを見ている永田町の先生方、僕が書いたように感じましたよね? もし感じなかったとしたら、先生は余程永田町の事情に疎いので慌てたほうがいいですよ。そんな事だと政局を読み違えてとんでもない罠にはめられますから。

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2008年6月16日 (月)

第6回の「CHANGE」について

 第5回放送分の寸評が抜けました。後日更新しますね。

 さて、美山秘書官(深津絵里)はちょっと衣装が派手でしょう。いくらファーストレディーの居ない朝倉首相(木村拓哉)の付き添いとはいえ、女性秘書官があんなセクシーにドレスアップする事は無いと思います。そりゃスキャンダルに利用されますわ。

 補正予算を巡るやり取りは、ほぼ現実に則していると思います。所謂「お礼予算」ですからね。それを覆すってんですから、各省は五月蝿いし、財務省主計局はもっと五月蝿い、と。しかも永田町に基盤の無い、官僚からすれば応援のしがいも無い「伊達ワル総理」の為に訳の分からん事をする気など起こらないでしょう。

 そこで、財務省出向の百坂官邸秘書官(西村雅彦)が朝倉首相の本気度を目定めて動きます。ちょっと穿った味方をしますと、古巣に対する「俺を舐めるな」という気持ちが出たのではないでしょうか。官邸主導を演じるなら「今や俺のほうが偉いんだ」と。

 そして、野党革新党の野呂代表(高橋英樹)の「朝倉予算案」に賛成するとした態度は、朝倉首相に味方したと言うより、政界再編で与党に組みしていく為の踏み台に朝倉首相を利用しようと考えたように見えます。今後、どう展開させていくのでしょうか。

 まさか言葉通り「初当選の時を思い出しました」なんて青臭く、神林官房長官(寺尾聡)を倒す事になるであろうクライマックスで協力者になって終わり、って事はないでしょうね。

 普通、そんな「初当選の時を思い出させる」ような青臭い政治家は「まだまだだな」で片付けられるものです。小野田幹事長(中村敦夫)もひょっとして、神林撃退を完遂すれば、あっさり朝倉首相を蹴落として自分が首相になるのではないでしょうか。

 こんな事書いてる僕は夢の無い人間なんでしょうか。
 だって「根回し」と「駆け引き」は常識ですよ!

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2008年6月 2日 (月)

第4回の「CHANGE」について

 ちょっと最初のほうを見る事が出来ませんでして、もう党三役人事も組閣も決まったあと、いきなり朝倉首相(木村拓哉)のデスクに署名を求める書類の山が積み上げられるところからでした。

 まぁ普通の首相はこれを黙ってサインしていくわけですが、何かと「青臭い」朝倉首相は、沿岸漁業に決定的ダメージを与えたとされるダム建設を巡る漁民からの提訴で「国の責任を認める」とした地元地裁の一審判決を不服とし、国が控訴する旨の同意書類が目につきます。
 もう提訴された側の国土交通省にすれば災難です。

 案の定、朝倉首相は美山首相秘書官(深津絵里)の注意を振り切って独自調査を始めます。この時の国交官僚のイヤガラセは典型的なもので、とても読み切れない書類の山を積み上げて首相の口を封じるというものです。政治家の「官僚作成の書類に対する読解能力」が充分で無い事を知っている官僚らしい露骨なイヤガラセなのですね。
 官邸職員も含め、皆が35歳の新人首相をあちこちでバカにしています。

 公邸の居心地の悪さにシークレットサービスの目を盗んで自宅に脱走した朝倉首相は、これまたとんでもないのですが、就任して暫く自宅から官邸に通う首相は珍しくないので、特に問題は無いでしょう。ただ、脱走はいけません。これではシークレットサービスの使命感を削いでしまいます。案の定、そのうちの1人(大倉孝二)に呆れられてしまいました。

 ところが、朝倉首相が徹夜で漁民訴訟問題を調査し、それでも予定をこなしていく姿に「ただならぬもの」を感じ、彼(大倉)は次第に朝倉首相を認め始めます。ここがポイントです。

 かつて、小泉純一郎首相はハンセン病訴訟で控訴断念を決断し、厚生労働官僚をアッと言わせました。あの時も完全に官邸主導だったと聞いています。支持率浮上の為であろうが何であろうが、一国の首相が「やると言ったらやる」とした時、もはや官僚の入る隙は無くなるのです

 ついに、ダム建設とクラゲ発生の因果関係を突き止めた東大教授(森本レオ)を見つけ出し、朝倉首相は「控訴断念」を決定しました。メディア各社はこれを驚きをもって報じます。

 しかも、その協力をしたのが「朝倉アヤツリ内閣」を決めた4人組の1人だった筈の小野田幹事長(中村敦夫)その人でした。ダム建設時に国交相(建設相?)だった彼は、アヤツリの元締めである神林内閣官房長官(寺尾聡)に頼まれて朝倉首相を「控訴させるよう」説得に行ったにも拘らず、思わず自身の市議会議員時代を思い出させる朝倉首相の熱意に打たれ、探していたその東大教授の名を教えるのです。
 そして、小野田幹事長は神林長官に言います。「あれはアヤツリ人形なんかじゃないですよ」と。

 さぁ神林長官の「陰の首相」ぶりに腹を立てていた残りの3人が、神林の思惑を踏みにじりそうです。その一番手をきったのが小野田幹事長でした。

 いよいよ面白くなって参りましたよ!

 ただ、一言。「市民より国のほうが偉いんですか?」と言ってしまった朝倉首相は正確ではありません。だからか、彼は直後に「官僚のほうが……」と言い換えます。ここは脚本家も注意して欲しいところです。
 こういった訴訟では前述のように「国を相手に」「国が控訴を」と表現するのが一般的なのですが、実は正確に言うと「行政府を相手に」「行政府が控訴を」になるのです。
 だから正しくは「市民より僕たち政府の人間のほうが偉いんですか?」と言わせて欲しかったですね。

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2008年5月27日 (火)

第3回の「CHANGE」について

 さぁいよいよ主人公・朝倉啓太(木村拓哉)が与党政友党の総裁選挙に打って出る事になったCX「CHANGE」第3回でありますo(^-^)o

 どうもこのドラマは朝倉と秘書の美山(深津絵里)、選挙プランナーの韮沢(阿部寛)が揃って出てくる場面でちょっとしたコメディを演じさせる事が定番のようです。ストーリーがシリアスになりすぎるのを防ぐ為でしょう。確かにこの3人のやり取りは面白いものです。段々韮沢を主人公にしたドラマが見たくなって参りました。←フジテレビの思うツボか?

 さて、ついに美山が朝倉に、自分が財務官僚だった事と、政友党の神林総務会長(寺尾聡)の秘書になったのは政治家に転身したかった為である事を打ち明けます。そして、35歳の新人議員が総裁選に担ぎ出されるという総務会長の「黒い思惑」にたじろぐ朝倉と美山を前にして、神林は秘書(風間杜夫)に「美山君にしっかりやらせなさい。美山君は綺麗事に弱い人間だ」と言いつけて、秘書に美山をまず説得させます。見事に美辞麗句を並べられてまんまと呑込まれる美山。「黒い」ですネ。

 途中の朝倉の街頭演説は、それはもう青臭くてとても聞いてられたものではありませんでした。「自分のこの手で、汗をかいて仕事をします」ってまさか、自分で外務省にアンパン担いで差し入れに行く事じゃないでしょうね。故・橋本龍太郎元首相の様に「アンパン総理」と揶揄されるのがオチです。

 そして遂に、朝倉は総裁選に490票近くを獲得して当選。日本国内閣総理大臣に指名されます。

 首相官邸の執務室が実際のデザインと懸け離れている事はともかく、妙にリアルだったのは、合衆国大統領から神林に「これで実質的にあなたが首相ですね」と電話がかかってくる場面です。そのくせ、大統領は朝倉に文書で首相就任を祝っています。

 ああ従米国家・日本

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2008年5月20日 (火)

第2回の「CHANGE」について

 毎週連載?のイヤな予感がして参りましたが、早速CX「CHANGE」第2回放送について述べてみましょう。

 えー、いよいよ朝倉啓太(木村拓哉)は国会議事堂に初出勤です。補選当選者の寂しい歓迎を受け、議員会館に事務所をもらい、朝倉先生は議員宿舎は利用しない事になりました。ここはマスコミが思うところの国民的支持へのさもしい布石でしょうか。
 日本政友党の神林総務会長(寺尾聡)は美山秘書(深津絵里)を朝倉先生につけます。美山はふてくされますが、ここが近藤秘書(風間杜夫)のうまいところで「神林先生はいずれ朝倉先生が役に立つと思っている。君はその教育係に抜擢されたんだよ」と言って機嫌を治めるのですね。

 さて、支持率が消費税率を割り込んだ鵜飼首相(伊東四朗)の後釜は「とんだ貧乏クジ」というわけで、神林は小野田幹事長(中村敦夫)、二瓶派の二瓶会長(神山繁)、垣内外相(大林丈史)にとんでもない奇策を打ち明けます。

 「無能者が3ヶ月、この国の首相を務める事は可能か」と。
 「可能だ。誰が総理になっても国が滅びる事は無い」、これが彼らの答えです。

 あーた方のような老獪が支え、官僚機構が全てを牛耳り、そうです、あの日本新党(当時)の細川護煕でも8ヶ月間、日本の首相を務めてこの国は滅びませんでした。しかし、結果として我が国の経済政策はこの間に決定的疲弊をきたし、後世に禍根を残したのです。それでも政治家はこう答えます。これが「国の事を考えていない政治家」の妄言なのです。

 同党議員(石黒賢)が言います。「この世界は嫉妬の世界だよ」と。これは大当たりでしょうね。国政でも地方自治でも出る杭は必ず打たれます。打たれても這い上がった者だけが勝ち残ります。
 さあ「日本憲政史上、35歳の新人議員が我が国の総理になった事は一度も無い。歴史を作るんだ、朝倉クン」と神林に言われた朝倉はどうなるのでしょう。

 しかし、この朝倉はとんでもない勘違いっ子です。
 割り当てられた決算行政監視委員会委員としてチンプンカンプンだったのは当然の事としても、ネコ屋敷オヤジ(泉谷しげる)の陳情を聞く事が「誰かの役に立つ事」だと本気で思っているなら、この人の適職はやはり政治家ではなく学校の先生かカウンセラーでしょう。その意味で、実はこの第2回はつまらない回でした。製作者側がこういう偽善を偽善と知って作っているなら、あまりにも現実離れし過ぎた展開を反省してはいただけないものかと思いますね。
 次回に期待しましょう。

←クリックするんだ by神林

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2008年5月13日 (火)

CX「CHANGE」について

 キムタクが総理大臣?てなワケで、諸般の事情でスタートが遅れたフジテレビ系列月9ドラマ「CHANGE」が12日、第1回を迎えました。そりゃ見ますよ、ボクは。

 頼りなげな小学校教諭「モジャ倉」こと朝倉啓太(木村拓哉)が政界に引きずり込まれてゆく過程は全くムリがなく、充分にあり得る「世襲の不条理」が描かれています。

 しかし、政友党公認候補なのに、かくも党からの支援が総務会長秘書(深津絵里)のみというのは不自然です。通常、党が「絶対負けられない選挙」だというなら尚、大挙して党員が地元選挙事務所に押しかけてきます。当然、選対本部長(裏)は党の人選です。よって、韮沢(阿部寛)に引っ掻き回されるという展開はあり得ませんし、それを党本部が「信用出来るのか?」などとノンビリ尋ねるなんてあり得ません。

 さらに、弔い合戦をされた敵対候補(上田耕一)陣営が下らないネガティヴキャンペーンに出るあたりはごく当たり前の描写としても、それを受けた朝倉の街頭演説ね、アレは無いでしょう。候補者があんな事を勝手に喋り出したら、恐らく博多湾にドボンです。「父親の不正を認めて自分は違う」と訴えるなら、絶対に選対が事前にそのシナリオを書きます。候補者はその通りにしか演説出来ません。

 ですから、最終的には朝倉のあの演説はとてもいいのです。いずれにしてもあの場合、選対はあの演説方針でやり返すのがいい手だとボクは思いますから。

 最後に開票の際の描写ですが、選管に人員配置して情報をメディア各社より逸早く事務所が得ていくというのは正しいのですが、事前の票読みで票田が分かる筈なんですね。あのようにメディア報道を見て初めて事務所が当選を確認するというケースはまず無いでしょう。
 但し、今回の選挙が異様なほど票差の無いものだったという設定ですから、ここは大目に見ましょうか。

 というわけで、しかしながら全体的にはよく出来たドラマだと思いました。キムタクが何だか頼りなげである点も好感が持てます。これから海千山千の腹黒い先輩代議士たちにモミクチャにされる事を想起させますね。

 まぁ、政治ドラマが何処まで視聴率をとれるかは疑問ですが。
 ところで、あの「選挙は戦争だ」という韮沢の台詞。ボクが昨夏の参議院議員選挙前に「KNN TODAY」に書いた言葉です。「そうなんだよ、戦争なんだよ」と頷き乍ら見ました。

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2008年3月 3日 (月)

映画評論も出来なくなる?

 「KNN TODAY」2日記事にある人権擁護法案の国会再提出は、エンタメの世界にも影響しますよ。

 例えば、日本映画専門チャンネルでは只今、女性監督の作品を特集していますが、どうにも自分には力不足な作品ばかりで評価に値しないという感想を持っています。
 それを「監督という仕事は気力と体力を要する為」と書いて批評すると、書いた本人に全くその意図が無くても「女性の人権を侵害した」と訴えられ、人権委員会の捜査権限を発動されれば、その人は留置所行きです。

 また、在日朝鮮人のプロデューサー李鳳宇(シネカノン代表)や井筒和幸監督の作品を論評する時に、「いやらしい民族性が表出した為か」とか「こういう在日礼賛映画をつくるスタッフの気が知れない」なんて書こうものなら、即留置所送りです。

 さらには、韓流スター(?)なるものを品定めする時でさえ、褒めたつもりで「韓国人らしくないカワイイ顔立ち」と書いても取り調べの刑を受けるでしょうし、部落差別問題を扱った今井正監督(因みに共産党員)の映画『橋のない川』第一部・第二部(昭和44〜45年)のような作品は、それこそ部落解放同盟による上映阻止運動どころではない「監督の逮捕」で幕を閉じてしまうでしょう。

 つまり、人権擁護法が可決・施行された途端、この日本では何も言えない・何も書けない・何も作れない事になるのです。

 ええっ?と思った方は、自民党の中でも珍しく(?)マトモな政治家の先生方が「やめろコラっ」という私たちの声に応えてくれるそうなので、戸井田とおる衆議院議員の「丸坊主日記」2月29日記事を是非お読み下さい。

 これよりもっと酷い内容の対案を提示している民主党に言いに行ってもダメですよ。実は上記のような事は、民主党案に沿ったほうが確実に起こります。

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2008年2月23日 (土)

エディソン・チャン引退へ

 【ロイター通信より】ヌード写真の流出スキャンダルで騒がれていた香港の人気俳優で歌手の陳冠希(エディソン・チャン)が21日、当地の芸能界から引退する意向を示した。
 スキャンダル発覚後初めて公の場に姿を見せた陳は、記者団に「香港のエンターテインメント業界から身を引くことを決めた」と語った。
 現在既に関っている仕事については、最後までやり遂げる方針だとしている。

 ま、それまで米国に逃げてたわけだけどね。

 流出した画像があまりにナマナマしいらしいので、巻き込まれた8人(?)の女優や元歌手がヒドい事になっている。
 そもそも自分の性行為を動画に残し(性癖?)、そのデータが満載のパソコンを修理に出してしまうエディソンの感覚は、スターとしてあまりに軽率だったろう。喜んで写されていた女優たちもだ。
 何やら香港芸能界の狭くてドロドロした人間関係も垣間見える。

 しかし、修理に出しただけで動画データを盗み見られ、静止画にキャプチャしてネット上にバラ撒かれるというチャイナは、やはり怖いところだ。もはや壊れたら自分で粉々にして新品を買うしかない。

 まだその画像はネット上にあるのだろうが、本人たちの落ち度に対する批判はともかく、一刻も早く消し去られねばならない。が、無理だろう。エディソンは生まれ故郷のカナダにでも行ってやり直すといい。
 だって、香港芸能界から引退すると言っただけなのだから。

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